デスゲーム



『デスゲーム』4回戦当日。朝、俺より早く雫が起きていた。

ゲームは夜からだから、夕方には出ないとな。昼下がりに出発しようとすると、雫も付いてきた。


「あの……どこへ行かれます?」

「ん?散歩だよ。少し風に当たりたい」

「私もお供してもいいですか?」


「もちろん」と返事すると俺の手を繋いできた。その笑顔で、雫を守りきれたと実感させられる。夕方まで時間潰すか。



「冬ですねー。あっ、雪が積もってますよ」


道路の溝には雪が積もっていた。規模が小さいことから、夜に降ったのだと分かった。

散歩って言っても、着いた先は白樺公園。ベンチに座って休憩することにした。


「なあ、一ついい?もし……もしも想いを伝えきれずにいなくなった人がいたら、その人は幸せだったと思う?」

「う~ん、過程によりますね。笑顔が多かったならきっと幸せですよ。それって何の事です?」


幸せ…か。じゃあ雫は笑顔が多いから幸せなのかな?…いや、幸せって言ってたな。

……一人になっても、幸せになってほしい。