デスゲーム

雫の涙を拭き取って再度映画に集中する。優菜さん、多分黒崎の事好きだったんだな。でないと死ぬまでして救わないよ。


「………(雫?)」


目はスクリーンのままで、俺の手を握ってきた。ギュッと握り返すとどこか安心したようだ。


………

「ふぅ~楽しかったー。ねえねえ、今度は初日の出見に行きましょう?」

映画館を出て、その後喫茶店やボウリングで散々遊び尽くした。その帰り道、日が沈んでいて辺りはもう暗い。


「いいですね。隼人君も行きましょう?」

「ん、いいよ。また今度な」


『デスゲーム』で生き延びたら行ける。負けたら……全て失う事になる。


「決まりだな。じゃあ俺と美鈴は帰るから、また今度な」

「はい、ではさようなら。また遊びましょうね」


九条と橘が駅へ向かう中、ある事に気が付いた。俺と一緒に雫も見送っている。


「さようならって…雫は帰らないのか?」

「帰りますよ?隼人君のマンションに。今日は一緒にいたい」