デスゲーム

そうか。…俺にとっては良い事かもしれない。できれば『デスゲーム』が終わるまで、雫には側にいて欲しい。

それだけでプラス思考になれるから。


「ありがとうございます。私隼人君に会えて嬉しいです。ね!」

「ま、まあな。そうと決まればどこ行く?」

「映画館とかある?見たい映画があるの」

「あるよ。じゃあ決まりだな」


しばらくして映画館に着き、橘が見たいと言った映画は恋愛ものだった。愛し合う二人に数々の試練が襲いかかり不幸になるストーリー。


「………」


雫、泣いてるのか?俺の隣の席に座る雫だが、その瞳からは一筋の涙が頬を伝った。場面はクライマックス。

最後の試練、愛する人を救うために、男性が命を懸けて女性を守った。男性は命を落としたが、その後女性は幸せに暮らす、か。

自分と重ねてしまう。もし雫を守れてなかったなら、俺も死んででも雫を守っていただろう。

いや、この運命は……知ってる。


「…優菜さん…」

「隼人君?どうしました?」

「ん?何でもないよ。涙流れてる」