デスゲーム

「美鈴…」


九条が戸惑ってる。これは初めて見るし、見てて面白い。フフッ、そろそろ出てもいいかな。


「好きだから。…ねぇ、好きって言って。本心で。好きだから私に会いに来るって約束して。待ってるから」

「そんな約束しなくても、俺はずっと側にいるって」


橘はそれから九条を見つめ続けた。何も言わず、無言のまま。


「あーもう分かったよ。美鈴の事が誰よりも好きだから最後には帰ってくるよ」


橘はそれを聞いて照れながら笑った。



「ふーん。大胆だねぇ♪」

「ニャン♪」

「…うわっ…しし清水!!」


顔があからさまに赤くなる九条と橘。俺がニヤニヤしてると、余計に赤くなってゆく。驚きようも半端ない。


「いいい…いつからっ!?いつからいたの!?」

「最初からぜーんぶ拝見させていただきました。なあ白玉」

「フニャン」

「おお…お前なあー!」


九条のパンチをひょいひょいっと軽く避ける。ポケットに手を入れたまま。


「良かったじゃねえか仲良くなれて。俺も心配してたとこだしさ。おめでとさん」

「「ぅう……ありがと」」


お互いに軽く見合い、照れ隠しにそう言った。