デスゲーム

「42、……43分。そろそろ頃合か」


カチッと静かに鍵を開けると、まだ忙しい音が聞こえる。ドアを開けるのはまだだ。


「どこ行った。くそっ」

ドアの前に一人の黒スーツがやって来た。チャンス到来だな。


「せ…のっ」


勢い良くドアを開いて、素早くそいつを中へ引きずり込む。

うまく背後がとれた。手と口をしっかり抑えて、側を通る排水用のパイプへと押しつける。


「なっ…くっ」


「ッ!?」


力…強っ。マズイ。振り払われた男が取り出したのはスタンガンだった。

間に合えっ。紙一重で攻撃をかわし、それを持つ腕の間接を曲げた。


「いっけ…」


強引に力を加える。一瞬で分からならかったが、肩か首筋に当たったのだろう。男は気絶してしまった。

半開きのドアを閉め、男のスーツと装飾品を奪い取る。


「ふぅ。なんとか変装はできたけど…力では負けてる」


最後に男をロープで縛り、外側から鍵をかける。悪く思うなよ。




「例のガキは見つかったか?まだ船内にいるはずだ。ここは誰も来なかったからな」

入口にて。
見張りは一人。船内の方に大多数が向かったのか。