デスゲーム

………

「ちっ、ようやくか」


22時20分、麻酔による痺れがほとんどなくなった。まだ違和感が残って動かしにくいが、やがて回復するだろう。

山から降りてきて、一旦マンションへと帰る。あいつを利用した方が港へ早く行ける。


「黒崎車出せ。場所は港。早く行かねえと…」

「ああ?急に俺の部屋に入ってきて何を言ってんだ?」


いつも通り銃口が俺の頭へと向けられる。やはりこいつ相手にタダじゃ済まないよな。

でも普通に港に行くより、黒崎の運転の方が遥かに速い。


「頼む。後で何でもするから。早くしないと雫がヤバいんだ!」

「…なんかタダ事じゃないみたいだな。少し聞いてやる。何が起こってるか簡潔に全て話せ」

「だから今急いでるんだ…ぃい~」

「俺は座れって言ってんだよ」


一回り大きい銃を手にとり、赤いポインタを俺の顔でチカチカさせてくる。本当に職業は警察だよな?

渋々テーブルの周りに座って始めから話した。ちなみにテーブルとソファーの周り以外は散らかし放題。