デスゲーム

「…そう。……あっ、私こっちだからここでお別れだね。じゃあね」

「はい、さようなら」


早川は一瞬だが哀しそうな表情をした気がする。手を振って見送ると、笑顔で帰っていった。


「さ、俺らも帰ろうか」


二人は手を繋ぎ寒空の下を歩く。

日は暮れていて、携帯は6時を示していた。時間を忘れ、話したり静かに温さを感じたりしてるとすぐ家に到着した。


「白玉ただいま。すぐ飯にするから待ってな」

「ニャン♪」


玄関で待っていた白玉を軽く撫でてやる。


「あの、私も台所に立ちます。何か手伝う事ありませんか?」


包丁…はダメ(食材に複数の包丁が刺さりまくる)

料理…ダメか(火加減ミスって、食材どもが夢の後になる)

なら食器…ダメだな(余計な皿まで出しそう。変に積み上げてガッシャーンだ)


………どれを検討しても雫の申し訳ない顔が浮かぶじゃねーか。何も言わず、涙を溜めてどうしようと助けを待ってるような。