「ひゃあ、ごめんなさい。続けて続けて、えへへ」
…続けれるわけねえだろ。俺達を見渡した九条は橘の肩を掴み、距離をおいた。橘の目には涙が溜まっている。
「すまん美鈴。お前の気持ち…ろくに考えないでここまで来てしまった。許してくれ」
「ううん、いいよ。今からでも遅くないから。皆で一緒に考えよ」
「ありがとう。…けどケジメはつける。迷惑かけちまった分、潔く償う」
右手の香水が傾く。よく見ると蓋はなく、そのまま拡散機へと流れ落ちる。
すると拡散機の低い音と共に表現しがたい香りが充満してゆく。
「九条あなた何やってんのよ!?」
「見れば分かるだろ早川。清水!勝負は俺の負けだ。さっさと宝玉を収めろ」
「あ…ああ゛~!?」
突然の行動に言葉が出ない。ヤバいと直感して全員がステージの上に集まった。匂いが鼻を刺激する。
「ちっ、説明は後ってか?」
「早くした方がいいの。10分もあれば霊達が集まってくるぞい?」
急いでダミーの宝玉と本物とを入れ替えると、校章が激しく光った。
閉じた目を開けるとフラフープくらいの、光る穴が開いていた。
…続けれるわけねえだろ。俺達を見渡した九条は橘の肩を掴み、距離をおいた。橘の目には涙が溜まっている。
「すまん美鈴。お前の気持ち…ろくに考えないでここまで来てしまった。許してくれ」
「ううん、いいよ。今からでも遅くないから。皆で一緒に考えよ」
「ありがとう。…けどケジメはつける。迷惑かけちまった分、潔く償う」
右手の香水が傾く。よく見ると蓋はなく、そのまま拡散機へと流れ落ちる。
すると拡散機の低い音と共に表現しがたい香りが充満してゆく。
「九条あなた何やってんのよ!?」
「見れば分かるだろ早川。清水!勝負は俺の負けだ。さっさと宝玉を収めろ」
「あ…ああ゛~!?」
突然の行動に言葉が出ない。ヤバいと直感して全員がステージの上に集まった。匂いが鼻を刺激する。
「ちっ、説明は後ってか?」
「早くした方がいいの。10分もあれば霊達が集まってくるぞい?」
急いでダミーの宝玉と本物とを入れ替えると、校章が激しく光った。
閉じた目を開けるとフラフープくらいの、光る穴が開いていた。

