デスゲーム

「ごめん。私…守られてばかりで…足手まといになってた。これからは…九条の辛さや苦しみを分かち合うから。

…1人で考えないで頼ってよ。私ってそんなに小さな存在なの?」


側まで行くと橘は九条の服を両手で掴んで揺さぶった。そしてありったけの想いを伝える。


「俺間違ってたのか?誰も苦しませずに一人で片付ける。清水の仲間になっても迷惑になる。…違ったのか?美鈴」

「当たり前じゃない。『デスゲーム』の事になると急に無口になるし、終いには怒りだすし。

本当に心配してたんだよ。…仲間に、支えに、力になりたいよ。…もう嫌がっても離れないから!…九条が好きだから」


視界に入るとつい照れるな。視線を逸らしながら言うと、隣の雫が気になった。


「何だかいいですねぇ~」

「お前は何でガン見なんだよ」


軽く雫の背中を軽く叩くと周りを見て、躊躇なしに見ていたのは自分だけだと気付いたようだ。