デスゲーム

「雫!これをあげるのじゃ」


俺との密談後、コノハが渡したのは小悪魔セット。つけ耳や羽や尻尾、スカートがあり、いわゆるコスプレ。


「なんだやっぱりコノハか。お前も可愛いんだからこっちに来るか?」

「今から楽しそうだから遠慮しとくの。フッフ~ン♪」


後は俺が雫にウインクを送るだけ。目と目が合い、雫の顔がニヤリと微笑む。それを素早く身に付けた。


「ヒサギ様?私宝玉みたいなぁ~」

「ダメだ、取り引きの品を安々と見せれないな」

「そんな事言わないでくださいよぅ」


ヒサギの太股に指を滑らせ、顔を固定して耳に息を吹き掛ける。ごり押しで早川も見たいとねだる。

あれ本当に雫か?どうやって頬を赤く染めたんだ?


「なら少しだけだぞ?…ほら宝玉だ」


手の平の上に光が集まると、宝玉が現れた。間違ない本物だ。


「私ぃ~、少しだけ触りたいにゃん♪ダメぇ~?」


悪魔なのに猫語かよ…。まあいい、ここまでくれば任せていいだろ。


「私も触りたいぃ~。ヒサギ様、柊の次は私にお・ね・が・い」