デスゲーム

「何もないじゃないの。本当にここでいいんでしょうね!?」

「あの変態コンビは嘘を言わない。少し静かにするのじゃ」


そうして身を潜めること数分。殺風景な場所で神経が疲れる。


「ああもう!誰もいねえじゃねえか!!出て来いやヘタレ」

「バカ、確かこの霊はそういうの厳禁…」


コノハが何を言おうと関係ない。が、



ブクブク。ブクブク…。


突如プールの水面が激しく泡立ち、ホストみたいなカッコいい男性が出てきた。


「ほら出てきた。人間バカにされたら出てくるもんなんだよ」

「霊なんですけどね…」

「いーのいーの。手短に言う。俺達は宝玉を貰いにぐはぁ」


ホスト男は何メートルもあるハリセンを取り出し、俺の頭に重くのしかけてきた。


「貴様だな?さっき俺を侮辱したのは。宝玉などくれてやる。ただし俺の要求をのめ」


嫌な予感がする。あの他人をゴミのように見る目、黒崎にそっくりだ。


「俺の名はヒサギ。まずそこの女二人、俺に抱き付け」


雫と早川を指名すると、側のベンチに座って腕を大きく広げた。