デスゲーム

「いや、少し…痛むだけだけど、い…息が」

「はービックリしたぁ。大丈夫よ、折れてたら激痛が走るから。しばらくしたら治るわ」

「ん、んな殺生な」

「…ったく、分かったわよ。こっち来なさい」


図書室の椅子を引っ張り出してきて座るように促してきた。椅子に座ると彼女も添うように隣に座った。


「あ、ありがたく思いなさいよ。私がこ、こんな事するのだから」


そう言うと俺の背に手を当て擦り始めた。照れながらも一生懸命してくれてる。

静かな図書室で、俺たち以外の人はもういなかった。

どうしてだろうか。別に彼女の事が好きではないのだが、綺麗に見えた。

仕草も、スタイルも、顔も。輝いて見えた。それに良い香りもする。香水かな?


「な、何見てるのよ。治ってるなら言いなさいよ。恥ずかしい」

「すまん、つい見とれちまって。近くで見ると可愛いんだなあって…あっ」


しまった。この言葉は女子に使ってはならないって川藤が…。

ブレザーの胸ポケットぐらいまである、綺麗な長髪を掻き分けながら俺の手首を掴んできた。