デスゲーム

手を振りながら奥の部屋へ入っていった。正直着替えるのはもったいな……いやいや、冷静になれ俺。


「お待たせしました。では帰ります。あ、黒崎さん今日の特訓は休みって言ってました」


ここに来た時と同じ、制服の姿。まあこのままでも十分かわいらしいけどな。


「ん、なら駅まで送ってくよ。特訓ないなら暇だし、それに…」


どうせ『一緒にいてやれ』っていうメッセージだからな。そのくらい読める。


「ありがとうございます。それに…なんです?」

「何でもない。白玉、お前も行くぞ」

「ニャン♪」


こうして駅まで手を繋いで歩いていった。クリスマスイヴまであと数日。街中はサンタや白と赤に染められている。

駅に向かうにつれ、会話が少なくなってゆく。しばしの別れのせいなのか。着いた頃には無言と言ってもいいほどだった。


「では……ここでお別れですね」


駅前の広場。帰宅時間ではないため、人通りは皆無といっていい。


「ああ、またな。何かあったら連絡くれよ。すぐに行ってやるから」