デスゲーム

「それは…あれだ。ほら、街中に出ると寒いだろ?」

「…分かりました。じゃあ最後に一ついいですか?」

「いいけど何をっ…」


すると駆け足で俺に抱き付いてきた。いつものほんのりと優しい、柊の香りがする。


「なっ、何を」

「私今日実家に帰ろうと思うんです。だから清水君の温かさを少しでも残したくて…」


そういうことね。家に帰る決心がついて、環境も整ったのか。


「そりゃ光栄だな。こんな事なら思う存分していけ」


そっと優しく背中を叩くと、柊は「んっ…」と嬉しそうな声を上げた。暫くの間、この状態が続けた。


「…ありがとうございました。もう大丈夫です。実はこれも黒崎さんのアドバイスなんですよ」


またか。余計な事を清純な柊に吹き込むなっての。

肩を持って少しだけ距離を開ける。露出した腕に触れた+至近距離で、鼓動が加速してしまう。


「つまり俺は黒崎の思う壺ってことか」

「違います。被っただけで、私自身もしたかった事です。えへへ、じゃあ着替えてきますんで待っててくださいね♪」