デスゲーム

パタンと携帯を畳んで柊に返す。何だかんだ言いながらもこんな時は信用してくれるんだな。


「ところでさあ柊、俺早急に下の階行かなきゃいけないけど…一緒にくる?」

「はい、お供させていただきます」


やばい。早く行かないと殺される。直ぐさま移動したが、予想に反して黒崎の表情は明るい。


「待たせたな。続きだ」

「そうだなあ。そこの超可愛い嬢ちゃん、こっちにこい」


柊が近づいた瞬間、いきなりガバッと抱き寄せた。早すぎる。


「おい、どうゆうつもりだ?」

「ああ?俺を待たせた罰だ。お前名前は?」

「柊…雫です」


柊は戸惑っているようで、うまく離れられないようだ。


「雫ちゃんはあのバカ清水の彼女?」

「おい、耳元で囁くのやめろ。そいつは友達だ。訳ありで同居することになったんだよ。いい加減離せや」


柊の顔が赤くなってゆく。お兄さんとの約束、早くも破れそうだな。


「お前が俺に勝てたらな。しかしお前にはもったいないくらいに可愛いな」

「あの…私清水君じゃないと…」

「じゃあさっさと始めろ。ぶっ潰してやる」