デスゲーム

「当たりだ。で、抜き取った後にその隙間を埋めると、周期は分からなくなる。

だから長引く程ツボにはまり、負けが成立していく。これは速攻でケリをつけるべきゲームだ」


黒崎が順にめくっていくと、手にとったカードは全て絵札以上だ。


「ようは広く見渡せば見えないもんが見えるんだよ。中学三年間のお前は、狭い視野しか見ていなかった。少しは成長したようだな」

「俺は3年間地獄を見たがな」


金がないから不良から金奪って、俺を身代わりにして逃げるわ。借金のツケを全額俺に押しつけるわ、散々だった。

パチンコ、競馬、怪しい人との賭け事、何でもやった。いくらお金を儲けても足りない日々。思い出しただけでもゾッとする。

それで得たものといえば、ハッタリやトリック、喧嘩の強さ。


「ガハハ、でもその分知力、拳法共にたくましくなったじゃねえか」

「笑い事じゃねえって。…適当に付けたユーザー名で【灰色の狼】なんて呼ばれて。高校になってから捨てたけどさ。あんたはどうなんだよ、確か【漆黒の帝王】さん」

「最前線は引いたが、まだ一部で恐れられてるかもな」