デスゲーム

相変わらず人をバカバカ言うクソ黒崎だな。


「これだ、ダイヤの2」

「おお?いいの引いたな。だが俺は……JOKERだ」


嘘だろ?2枚しかないのにここ1番の場面で。トランプに細工の形跡は見られない。じゃあ何で。


「怪しい…と言いたげな顔だな。俺がお前に勝っても、お前は俺には勝てない。それは昔から変わらない現実」


確かに俺は黒崎に勝てない。どんなイカサマも見破られる。こいつはいつも俺の一手先、いや、はるか先を読んでいるんだ。


「…じゃあ今後はそっちからいけよ」

「ん、クローバーのKだな」


よく見ろ。勝てるカードは10/54枚。確率は約20%。


「ヒントを与える。これはイカサマだ。広い範囲に目線を送れ」


広い範囲。今まではカード1枚だけ…狭い範囲しか見ていない。テーブル全体を見……分かったぞ。この仕掛けが。


「これだ、……ハートのA。俺の勝ちだ」

「ほう、理屈は?」

「このトランプ、周期的に強い数字がきてる。右から順に5枚ずつのペースでな」


黒崎に初めて勝った瞬間だった。…でもヒントありだから負けか。