デスゲーム

背は高く、余裕で俺を見下ろしてくる。まるで挑発するように。


「くっ、もう一度私を鍛えてください。どんなゲームにも勝てるようにしてくださいお願いします」

「いいのか?また中学時代に戻るぞ?」

「いい。俺を強くしてくれ」


柊のためにも、負けるわけにはいかないんだ。そのために、こいつを利用するんだ。

壁にかけてある帽子をヒュンヒュン回して被ると、刃物のような視線を送ってきた。


「覚悟はあるみたいだな。よし、2年前と同じく家事は全てお前任せ。俺が連絡したらすぐに飛んで来い。いいな?」

「おう、承知した」

「また楽できそうだわ。高校生になっていい目付きになった。座れ」


俺が座布団に座ると、トランプを出してテーブルに並べた。黒崎はソファーに座って妖しく笑った。


「好きなカードを選べ。俺は絶対にお前より大きい数字を引いてやる。大小は大富豪と同じ」


全部裏向きで数字なんか分からない。これ運の問題だろ。一枚引くと、ハートの7だった。


「俺はこれだ。……スペードのJ。俺の勝ちだ」

「これ運じゃねえか?」

「は!だったらもう一度選べバカ野郎」