デスゲーム

玄関の入り口にいる俺をやっと発見したようだ。柊はお兄さんを抑制しようと踏ん張っている。


「逆だっつうの。連れ回されたの俺なの。お!れ!!」

「あぅ、お兄ちゃん紹介するね。清水 隼人君。私を助けてくれた人。

清水君、こちら柊 祥一(しょういち)と言って、一応私のお兄ちゃ…ああ」


妹の壁をついに突破した兄。そのまま俺の胸ぐらを掴んで顔を近づけてくる。


「おい、雫に何かしたか?」

「するわけねえだろバーカ。チンピラに絡まれてたのを助けて、そのまま送ってきただけだ。感謝しろよ?」


嘘つけないように威嚇してるのが分かる。お返しにほっぺたをグイッとつねる。ちなみにおちょくる程度の力だ。


「そうだよ、離れてよ!そんなお兄ちゃん嫌いだよ!」

(ピシャー!!)


あ、固まった。雷が落ちたようにピクリとも動かない。その隙に柊が間に入って離してくれた。


「雫、俺のこと……嫌い?」

「うん。お客様に失礼するお兄ちゃんは大っ嫌い」


更に稲妻が落ちた。光が見えるくらいガックリしてる。


「なあ柊、ひょっとしてお前のお兄さんってシスコ…」

「お客様!奥でごゆっくりしてはいかがですか?」