デスゲーム

繋がる手に力が入る。おまけに寄り添ってきたため、距離も縮まった。


「ああ、ただのポリバケツだった。すまんすまん」

「はあ、もう意地悪です。やめてください」


こいつ本当に怖がりだな。夜だから一緒に帰って欲しかったのか。


………

しばらく歩くと大豪邸が見えてきた。


「こんなにでけえ家もあるもんだな。池までありやがる。どんな人が住んでんだか」

「あ、あの…。こんな人…ですけど?」


自分を指差す柊。え?こんなとろろ~んってした奴がこの家?目を疑っても表札に『柊』としっかり彫られている。

洋風の屋敷にド派手なイルミネーションが輝く。高さはざっと見て3階はあるだろう。光がガラスに反射して綺麗だ。


「はー驚いた。なんかお姫様みたいだな」

「やめてください。そんなにかわいい人柄じゃないです」


ガチャ、玄関を開くと中から大男が出迎えてきた。


「雫、遅かったな。大丈夫か?怪我は?何があった?」

「お兄ちゃん大丈夫だよ。…やめてよ、痛いよ」


身体を見渡し異常がないか調べてやがる。そういうのは俺のいないとこでやれよ…。


「ん?誰だお前!まさかお前が雫を連れ回してたのか!?」