デスゲーム

「隼人ー、どれ乗るー?早く来てよ」

「元気いいな。あんまはしゃいで人様に迷惑かけんなよ」


今日は沙弥と遊園地に来ていた。休日なのでそこそこ人が多い。もちろん二人なのでデートと言っても否定できない。


「分かってるって…きゃ、ごめんなさい」


言ってる側から…。はぁ、後ろ向きで歩くからだろ。

ぶつかった相手が従業員でよかった。笑って受け流してくれた。


「…周りをよく見ろ」

「ごめんごめん。早く行こっ!」


俺の手を強引に引っ張り、俺諸共駆ける。反省の色は見られないな。


「ねえねえ、どれに乗る?いっぱいあるから…」

「あーもう、何でもこい。片っ端から付き合ってやるよ」


約束してからずっとテンション上がってたからな。今日をどれだけ楽しみにしてたか見て分かる。

「じゃあジェット行こ!」

………

「次カップやろ!」

………

「あ、あれしたい。上からヒュー…ストンのやつ」

………

「次は…」

「沙弥、ちょい休憩。疲れた」