食べ終わった弁当に収納する予定の箸が音を立てて落ちる。沙弥はあからさまに火照ってゆく。
「ばっ、バカ!だ誰も私のここ…事なんて聞いて…なないでしょ!?」
「はは、照れ屋さんは直ってないな。そうだ、借りてた服返すわ」
箸を拾ってあげて弁当と入れ違いに、鞄から少々大きい服を取り出す。沙弥も気がついたらしく、ビニール袋に入った俺の服を取り出した。
交換完了っと。あの日のおかげでこうして沙弥と話せているんだよな。
「もうそろ授業始まるな。教室戻るか」
「ねえ、今日の放課後一緒に帰れる?」
「ん?余裕」
「じゃあ正門で待ってるからね」
そう約束して教室の前で別れた。問題は川藤か。お節介してみるか。
「川藤起きろ」
「………」
珍しく寝てやがる。人に『寝るなんて時間の無駄』とか言って、自分だって机に伏せてるじゃねえか。
『ドゴンッ!!』
「うわっ…びっくりした。心臓に悪いって」
机の骨格を乱暴に蹴飛ばすとすぐ目を覚ました。
「ばっ、バカ!だ誰も私のここ…事なんて聞いて…なないでしょ!?」
「はは、照れ屋さんは直ってないな。そうだ、借りてた服返すわ」
箸を拾ってあげて弁当と入れ違いに、鞄から少々大きい服を取り出す。沙弥も気がついたらしく、ビニール袋に入った俺の服を取り出した。
交換完了っと。あの日のおかげでこうして沙弥と話せているんだよな。
「もうそろ授業始まるな。教室戻るか」
「ねえ、今日の放課後一緒に帰れる?」
「ん?余裕」
「じゃあ正門で待ってるからね」
そう約束して教室の前で別れた。問題は川藤か。お節介してみるか。
「川藤起きろ」
「………」
珍しく寝てやがる。人に『寝るなんて時間の無駄』とか言って、自分だって机に伏せてるじゃねえか。
『ドゴンッ!!』
「うわっ…びっくりした。心臓に悪いって」
机の骨格を乱暴に蹴飛ばすとすぐ目を覚ました。

