デスゲーム

快晴でそんなに寒くない。俺達以外にも何人かいるが気にならない程度で、話し合いの場としてうってつけ。


「良かったら聞かせてくれ。川藤を避けるのはもっと深い理由があるんだろ?さっきのやりとりで分かったよ」

「当たり。また私の心を読むなんてね……隼人って意外にエッチだね」

「ゴホンッ!…洞察力が優れていると言ってくれ」


予想にない回答だな。ぶっ飛びすぎてる。


「で、本当のこと言うと?」

「この際だから言うね。私の友達に川藤君の本命がいるんだよね。なのにいつも違う女の子と遊んでばっかりなの。

私の友達はすでに告白受けてOKしてる。それも本気で。だから川藤君見てるとついムカついて」


そういうことか。やはり非はあいつにあった。


「で、沙弥はその友達から相談受けたと」

「うん。前にもいったよね。私から言っても電話番号聞いてくるだけで、すぐよそ見しようとするんだよ?隼人からも言ってよ」

「任せとけ。なんたって俺は沙弥を奥手から開放したからな」