デスゲーム

「よく分かんねえけど、俺なら受け止める。避けられないなら受け止めるしかない。

ただそれが気に入らない未来だったら、最後まで足掻く。

足掻いて足掻いて、少しでも変えようと頑張る。かな」


沙弥の顔色からして、やはり意味が深そうだ。隠そうとしてるけど芝居が下手でバレバレだ。


「そう。なんでもないよ。深い意味はないから。あはは…」

「ふ~ん。まいいけど。王手、俺の勝ちな」


勝負あった。俺は駒を必要最小限に打ったつもりだ。俺の陣地の駒は少ししか動いていない。


「早っ!!強っ。これが本気…」

「ん?5割な」

「ご、5割!?嘘でしょ?」

「そんなこたぁねえよ。それより頭が疲れたな。もうやめにするか?」

「う、うん。これ以上抵抗しても勝てそうにないから、終わりにする」


将棋盤を片付け、沙弥の横に座る。白玉は未だに開放されていない。例によって沙弥が帰るまで脱出不可能だな。


「突然だけど肩……借りてもいいかな?唐突でごめん」

「構わねえよ。どうした?急に」


寄り添い手が繋がれ、肩に頭を預けられる。安心しているのか、そのまま目を瞑った。