デスゲーム

中断していたゲームが再び開始する。一手一手が罠を創造し、盤面を迷宮に染めてゆく。やがて勝敗を決める一手が打たれた。


「王手!私の勝ちだね。何だか口に出す程の実力じゃなかったけど、それが本気?」


勝負は俺の負け。駒は大分取られていて、まさに『裸の王様』にふさわしい状況であった。


「まいったまいった。強いな」

「…いや、本気じゃないでしょ?一か月前の、学園祭での将棋大会を覚えてる?

あの時百戦百勝し、過去の成績を大幅に塗替え、グループで挑まれても一敗もする事はなかった優勝者。あれ隼人でしょ?」


全て分かり切っていると言わんばかりにスラスラ出てきたな。そうだよ当たりだよ。


「何故それを?」

「委員長だもん。大会の成績を記録する時にちょっとね。あなたのお名前があったから」


これは手抜いてた事バレてたな。

学園祭のこと。
『強者現れる!by将棋大会』のチラシが目に入った俺。川藤が促して勝負することになったが、試しに挑むと楽勝勝ち。

そしたら川藤が大声でどんどん人集めてきやがった。やめるにやめれなくなり、気付いたら優勝の舞台に立っていた。