デスゲーム

「隼人の両親は作らないの?そういうもの」

「両親は仕事で海外行ってる。ちょうど中学に入った頃に離れた。

で、いとこに世話してもらうのを約束として、俺は日本から出なくて済んだんだ」


ん、沙弥の番なのに反応がない。なんだ?


「ごめんね、しんみりする話聞いちゃって。」

「いいよ。逆に何で沙弥がしんみりする必要があるんだよ。自分の事じゃねえだろ?」


さっきまでのテンションは沙弥にはなく、物静かになった。自分で撒いた種だろうに。


「だって中1から家族とお別れでしょ?私だったらって思ったら悲しくなってきた」

「優しいんだな。でもそのお陰で今の俺がいる。俺は俺なりに毎日楽しく暮らしていけてる。

それとも沙弥はもっと真面目で紳士的な俺の方が良かったか?」


首を横に振り、無言で否定する。


「だったらこの話は終わりな。過去は変えられないけど、未来なら変えられるし。その気になればいつだって」

「う、うん、そうだね。わ、私の番か」