「ん・・・」 「美咲?」 美咲はゆっくり起き上がった。 「春馬、今日なんの日か知ってる?」 「今日・・?」 しばらく考えるけれど、何も浮かばない。 「っ、私の16歳の誕生日だよ!」 そう言われ、はっと気づく。 「・・おめでとう」 好きな女の誕生日を覚えてないとか、最悪だろ。 「おめでとうじゃなくて!」 「は?」 「約束守ってよ!」 「約束?」 おめでとうじゃなくて、約束を守れ? ますます訳がわからない。