「梨香さんは?」



「未侑に電話する前に帰ったよ」



「そっか…」



「明日から学校だな」



「私帰るかな。」



「まだ帰んなよ」



立ち上がった私の腕を村上が掴んだ



「…もう9時だし」



私は時計を指差した



「…そうだよね。ごめん」



いつもと違う村上に私は戸惑った



「送る」



私たちは家を出た



「未侑はいま幸せ?」



「…わかんない。村上は?」



「俺もわかんない」



「そっか」



沈黙になった



そしたら村上が私と手を繋いだ