放課後、私はいつも通り
音楽室に行き、
自由に外へ行きクラリネットを吹く。



あー・・

今日は風がちょうどいい。




あの時もこんな日だったな。

空はこんなにも綺麗なのに

私の心は反対に沈んでいたな




時々、今もおもいだす。



でもクラリネットを吹いてたら

忘れられるの。


辛いことも、すべて・・


一瞬だけ何もかも忘れられるよ






真「あっ!華恋じゃん!何ぼーっとしてんの?今部活中?」



真実がいきなり話しかけてきて
びっくりした私はクラリネットを落としそうになった。



真「あー!もう気を付けなよ!華恋危なっかしいなあ。そんなんじゃ、男にもすぐ襲われちゃうよ〜」


華「あんたとは違うから大丈夫です〜」


真「何よ、それー。今日クレープ奢ってあげないもん!華恋のばーか!」



真実はあっかんべーってしながら
体育館に戻っていった



・・バカだなあ。



そんな時、ボールが転がってきた。



私はそれをとり、ボールがきた方向をみた。



雄「あ!ありが・・」



ありがとうといいかけたところで

相手は私をずっと見ていた。



なんだろ・・?




雄「ごめんな、ありがとう!」


そういって帰って行った。




変なの。

そう思いながら私は
またクラリネットを吹き続けた。