「ハァ…ッハァ…。ハァー…」

つ…疲れた…
あの31からこの学校までの距離をずっと走るのは疲れるわぁー…。

特別寮のエレベーターに息を整えながら入る。

もう…棗君とは…関わらないようにしなきゃ…ね。



「おい」

え?!

恐る恐る後ろを振り返ると、いつの間に入ったのか…佳祐が立っていた…

「え…」

「お前…俺に黙って何処で何してたのかなあー…?んー?」


恐っっっ。


「えっと…あの」

本当の事言ったら嫌われちゃう…
本当鈍感女って…浮気だって…。
それだけはヤダ!

あたしは咄嗟に嘘を言った。