遠くて温かい

「な…何よその顔」

会社ではかなりの人気を持つ整った顔をにらむと、握られている右手が更に強くぎゅっとされたような…。

「…うまかった」

「…え!?」

前を見据えて悔しそうに呟くと

「美乃が作っておいた朝ご飯!
…うまかった。一緒に食べて…渡したいものもあったのに」

止まる事なく続く呟きに耳を傾けながら

「ねぇ、この手どうするの?」