「嘘言うなよ」

「嘘だったらいいのに。
私だって、二人で迎える初めての朝は駆の腕の中が良かったのに…」

本音だし。

やっと駆に愛されて、体中がしびれていうことをきかなくなるくらいに抱かれて。

願いが叶った喜びも遠くに飛んでいくほどの痛み…。

「本当に痛かった。見てよ」