何を言い出すかと思えば…。

見上げると、機嫌が悪いというよりも、拗ねてるような…。
何だか子供みたい。
それでも愛しいって思えるのは、まさしく

『惚れた弱味』

かな…。

私は肩をすくめて、駆の腕に手を置いた。

途端にびくっとする駆の体…。

ふふっ。
相当緊張してるみたいで、さらに私の気持ちは温かい。

「放り出したのは駆だもん」

「は?…何言ってるんだよ」

「…だって、私を抱いた後ベッドを独り占めして…私の事ベッドから落としたんだもん」