君と居たトキ~俺の心は~

俺は紗癒の中から消えた

俺の中は紗癒でいっぱいなのに


紗癒が事故にあって一週間たった

昨日紗癒は退院したけど

今は紗癒と暮らしてない

紗癒には実家で暮らしてもらってる

紗癒と2人っきりになると俺の事を本当に忘れてるんだって実感してしまうから

紗癒の中に俺がいないって認めたくないから

俺が記憶無くしたって知ったとき紗癒もこんな思いだったのかな

俺の生活には紗癒がいない

仕事して帰ってきて寝る

それが日常になりつつあった

プルルル

電話がなった

「もしもし?」

「剛…さん?」

紗癒…

呼び方違うし…

また涙出てきた…

「なに?」

声が震えるの必死に耐えて返事をする

「明日…暇?」

「おう」

「私達が暮らしてた家…行ってもいい?」

「お…う…」

「泣いてるの?」

「泣いて…ねえ…」

「そう…じゃあ明日行くね」

プッープッー

電話が切れた音が鳴り響く

久々に聞いた紗癒の声

声は変わってるはずないけど

なんか…違う…