王子様とツンデレ姫

……口をぽかんとあけたまま彼を見るあたし。


カッコイイ…。

スゴイ、こんなにカッコイイ人、初めて見た…。


「見とれるほど好みだった?」

ーハッ

あたしは、彼の言葉でハッとする。

「べ、別にぃ…」


「そ…残念。俺は結構好みだったんだけどなぁ……」


壁に寄りかかりながら言う。

ななななななな!?
なに言ってるの!?
この人!!


「あんた、ちょーかわいいのに…」