アイリの言っていることに驚きながらも「俺は冷静にアイリの話しを聞いた」


私は言う「さっき指から水が出て来たのは寿命が近ずいているからだよ」


「なんだって寿命だって!?・・・」

驚きの連続でなにがなんだかわけ分からなくなってしまった。


「アイリ分かった。もうなにも言わなくていいよ」


「ひとりで考えさせてくれ」


「実に不思議だ不思議すぎる」独り言を呟きながら、


俺は呆然と独りアイリを独りにして先に帰った。


その日の夜。アイリも光も離れた場所で独り考えていた。


水たまりの中で満月を見上げながら、


「私は失恋しちゃったね・・・」


「光は去って行くでしょうね」


電気も付けずに暗い部屋の中で俺は落ち込むように考えていた。


「俺はどうしたらいいんだ」


「アイリは人間じゃないとは・・・」


俺は今までのアイリとの小さな思い出を振り返っていた・・・。


「私はフラれたね・・・」

満月を見上げながら、私は人間の姿のまま泣いていた。