「まぁ〜可愛い部下たちだから仕方がないな〜」


「じゃ立花も含めて3人で行くか」


立花は上司である、俺の肩を叩いて


「3流上司はそうじゃなきゃね」となれなれしい口の言い方で俺に話しを済ませて


私は綾野さんの顔を見て、

「今夜ね綾野さん」と笑顔で約束してきた。立花さんに俺も「はい立花さん今夜は飲もうね」と約束をかわした後に、立花さんは作業場へとそのまま先に歩いて行った。


立花が作業場に入って、姿が見えなくなった。ところを見計らい俺は綾野に立花に対して不満を言ってやった。


「立花めあいつは綾野と違って、気分屋なヤツだ」と先輩の気持ちは分かるけど、俺は先輩に優しく言葉をかけてあげるしかなかった。


「先輩、仕方がないですよ。まぁここは冷静になりましょうよ」と綾野の言葉に俺は怒り抑えて、


「そうだな綾野。お前は優しいな〜良い奴だ。良い奴だ〜」とうれしくて、俺は綾野の頭を撫でてやった。

「先輩〜俺は先輩の子供じゃないんですよ」


綾野の言葉に俺は笑った。

「俺の子供か〜でも綾野お前は俺の可愛い部下だからな」


俺は綾野の背中を押して、

「時間だから作業場に行くぞ」と先輩の堂々とした背中を前にして、俺は先輩の後ろを追うように「はい」と返事をし仕事を始めた。

今夜は上司の誘いで、飲みに行くことを約束したのだった。


作業中に工場の窓から外を見たら、朝から午前中まで降っていた雨も午後には止んでいた。


時間は12時のチャイムが鳴り、汚れた軍手を脱ぎ。

「綾野〜飯を食いに行くぞ〜」と陽気な誘いに。


「はい〜いま行きますよ」と付いて行くように作業場をふたりで出て、通路を歩きながら、「今日さ何を食べようか？」と話しながら社員食堂へ向かう通路で笑い話しをした。


俺と先輩は、休憩の時間にお昼ごはんを食べていた。ときに離れた席で立花さんは同じ女子社員の鈴木さんとお昼ごはんを食べていた。

立花さんに言いたかった気持ちを丁度いい機会に食堂で伝えようと思い、話すことにした。

「高島上司ってひどいのよ。自分が楽をしたいために自分の仕事の半分を押し付けて来るから参るわよね」