「アイリそろそろ帰ろうか」


「そうだね。光は明日もお仕事だしね」


手をつなぎながら、暗い帰り道を歩いていたら、アイリが俺にこう言った。


「ねぇ光お休みのキスをして」


「いいよ可愛いアイリにしてあげる」


「チュ・・・」


「これでいいかなアイリ」

「うんいいよ。ありがとう」


私の体の中で縮み始めた。寿命がほんの少しだけ長くなった。


「ひとりで帰れる?送ろうか〜」


「大丈夫だよ光」


「じゃここでさよならだね。またねアイリ!」