雨女がくれた恋の奇跡

「綾野と同じ以前は販売系に勤めていたんだ〜」


先輩の隣の向かい側の席に座っていた。相田さんは俺の顔を見て話しかけて来た。


「綾野さんも販売系のお仕事していたんですか？」


「そうだよ。スーパーで裏方の仕事をやってましたね」


そこで先輩が話しに割り込んで来て、


「綾野と立花は同期でつまり同じ月に入ってきて、俺が丁寧に仕事を教えてあげたんだ」

「ただその頃に立花は新人のくせに上司よりえらそうにしていたけどね」

島田の余計な話しに私は怒った。


「うるさい！」


「上司のあんたが小さく見えたから、そういう態度を見せただけ！」


「小さいとはなんだ！」と俺も怒った。


「先輩も立花さんも相田さんの前でケンカしないで」

「ごめん俺が悪かった」と俺は立花に謝った。


「島田。私も悪かった謝るわよ」とお互いを許し合った。

一時期みんな無口になった。


先輩が相田さんに話した。

「仕事のことで、相田ちゃんは心配することはないんだよ」


「俺が仕事の最後の最後まで、しっかり分かりやすいように丁寧に教えるから、安心してね」


「ありがとうございます。島田先輩！」