俺はアイリさんに再び頭を下げた。


「親切に俺に届けてくれて、ありがとうございます」

「いえいえどう致しましてぇ」


私は綾野さんが驚くような話しを始めた。


「聞きずらいお話しなんですがぁ」


「なにかな?言ってごらん」


「綾野さんは彼女とかはいるんですかぁ」


「どうしてそんなことを聞くの?」


それを聞いた。俺は驚いた。


強引な以外な話しに緊張した。


「いやぁカッコイイ人だからかなぁ」


彼を見て思って言ってみた。


「俺なんて、カッコよくなんてないよ」


つい最近。失恋したばかりなのにちょっと俺は落ち込んだ。


そんな話しをしてから、お互いの口数は減ったまま


食事を終えて、お店を出ることにした。


お会計先で、私は彼だけにお金を出させるわけにはいかないと気を使い。


「お金の方は私も出します」


「いいよ。お礼なんだから、気にしないで」と俺は言ったが


「綾野さんだけにお金を出させるわけにはいかないですよぉ」


彼女が強引に私も払うと言ったので、割り勘にすることにした。


お店を出て、私は綾野さんにお礼を言った。


「ごちそうさまでしたぁ」

「おいしかったです」


一緒に同じ道を歩いている途中で、


私は彼に再びまた逢いたいと思い。


「また逢えますかぁ?」


真剣な顔で、もう一度逢えることを


思いを込めて、伝えたら。

「また逢えるよ」


綾野さんは笑顔で私にそう言って、


私の前から去って、行く後ろ姿を見て、


私は綾野さんに聞こえるように大声で、伝えた。


「きっと。きっとですよぉ」


「また逢いたいです!」


そう大きな声で言ったら、

背中を向けながら、歩いていく綾野さんはバイバイって、手を振ってくれた。
「よし私も帰るかぁ」