雨女がくれた恋の奇跡

昨日。帰って来たまま、付けぱなしの電気の明るさで、目が覚めて気ずいた。


「あぁ〜昨日。帰って来てそのまま寝ちゃったのか」

「電気も付けぱなしだし」

ベットから起き上がったら、「あぁ頭が痛てぇ」


「昨日。酒飲んだからな」と台所に行ってコップ一杯の水を飲んで、時計を見た。


「時間は6時か。まだ時間あるし」


「シャワー浴びて、眠気を覚まそう」


俺は寝顔のままお風呂場に向かった。


雨が降る早朝から、携帯電話を拾った。道で、水色の傘をさしながら、私は昨日の男の人を待っていた。


「来ないなぁ」


通勤のために通り過ぎて行く人の顔を見ながら、昨日の男の人を探していた。


「あの人でもないし」


「この人でもないよ」


シャワーから、上がって、眠気が覚めて、俺は昨日着た服を洗濯機に入れて、カゴの中に畳んで、置いた。洗い立ての服に着替えたとき携帯電話のことを思い出した。


「あれ?昨日着ていた。上着のポケットに携帯電話が入っていない」


「いゃべ〜まさか昨日どこかで、落としたのかな」


「昨日は飲まされて、酔っていたしな」


焦っていた俺は「ヤバイよ。ヤバイよ」と言いながら、部屋の中を荒らして、探したけどなかった。


携帯電話がなくなった。原因の心当たりを思いだしていた。


「そうだ昨日。帰り道を歩いていたときに人とぶつかって・・・」


「あぁ〜そのときに落としたんだ」


「もしかしたら、まだ落ちているかも」


「時間は6時15分か」


仕事に行くまで、まだ時間があるから、「よしちょっと行ってみるか」


「お願いだからあってくれよ」そう思いながら、家を飛び出して、心辺りがある落とした。場所へと走った。