……亜子side…… 「亜子の秘密……教えて?」 トンッ……… 壁に軽く抑えられた。 拓人の顔が間近になる。 拓人の香水の匂いとシャンプーの匂いが混じって、あたしの鼻を通る。 止めてや…。 あたし、理性飛ぶやん! 「止めてや……。」 「教えてくれたら……な?」 静かな、低い拓人の声があたしの頭に響く。 出会った時からそうだった。 あの時も、拓人の声があたしの頭に響いて…、 「亜子。頼む…。」 「………ッ。」 もう、今言わんかったらあたし……、 絶対意識もたへん!