「拓人、遅いわ。」


「キャあああっ!!王子ぃぃ!!」



無事教室に付いた俺。


先生が居りよらんからって、女子は好き放題、俺に近寄る。




「みんな??先生が居りはらんくても、今は授業中やん??先生が来はるまで、静かに待っとこう??」



「お、王子ぃぃー・・・!!」



俺は嘘の俺で、この場を切り抜ける。





「なあ、歩夢。なんかあったんかな??」

さっきの先生の事を聞いてみた。


「知らんケド・・・。あったからあんなんなんやろ。」

「そーやんな。」


歩夢の言葉が正しすぎて、頷くしか出来ひん。




「あっ!!今なんの授業??」


「あ〜、国語で宮谷やゎ。」



‘ガラッ’



先生が入ってきたから、みんな急いで席戻って、国語の用意。





「・・・あれ??羽田先生やん!」





でも入ってきたのは、担任の羽田やった。