「先輩、チョコケーキをもっと食べたら、一葉をもっとギュッとしてくれますか?」



「誰がするかっ!?」



「はい、あ〜んっ」



「ったく、聞いてないんだからっ」



嫌々ながら、パクッと食べた先輩は、体勢を変えて、アタシの膝に頭を置いて寝転がる。



直ぐに寝息を立てて寝てしまった先輩の髪のからは、ふんわり良い香りが漂った。



今日はアタシも同じ香りになるハズ…だよね。



先輩のサラサラの髪の毛に指を通して、先輩がすぐ近くに居るという実感を味わって居たら…



アタシにも眠気が襲って来ちゃいました。



「あぁっ、先輩っ、歯磨きしてから寝ないと虫歯になっちゃいますよっ!!

それにお風呂入らないとバイ菌がぁっ…」



「…うるせぇっ!!」



先輩は飛び起きて、バスタオルとタオル持って…お風呂に行っちゃいました。


その後、一葉が覗こうとしたら…ガッチリ鍵がかかっていて、入れなかった…。