「君…女の子なの?」

「そうだよ!あんたもでしょ?」

「ぼ…僕は男の子だよ!」

「ええ!?」


お互い目をぱっちり開き、顔を見た…


「だって…あんた女の子みたいじゃない!」

「君だって男の子みたいだよ!!」

「じゃあ、なんで男の子なのにこんなに髪が長いのよ!」

「わあ!やめてー!」

その子はいきなり僕の頭をぐりぐりと擦り始めた…


「男の子ならもっと短くしなさいよ!」

「そ…それなら君もでしょ!なんでズボンなんかはいてるんだよ!」

僕はその子の黄色の半ズボンを指さした…

「女の子でもズボンは着るの!」

「女の子はスカートだよっ!」

僕らはお互い言い合いっこをしていた…

だって…

その子は全然女の子みたいじゃなかったんだもん…

僕よりも力が強いし、サッカーだって上手だったし…

なんだか…

僕はたまらなく悲しくなったんだ…