「あ!あった!」

「え?」

僕がボールに手を伸ばすと同時に、僕の手に重なる手があった…


見上げてみると、僕と同じくらいの男の子がいた…

「あのぉ…」

「ん?あんたが使ってるの?」

「うん…あっちでサッカーやってたんだ」

「ほんと?じゃあ混ぜて!」

その子はボールを僕に渡して、僕の手を引いて走りだした…

「ちょ!ちょっとー!」

「よかったあ!女の子でも混ぜてくれて!」

その子は笑いながらそう言った…


…女の子?