帰りも、クレアと一緒だぁ☆


「きゃっ!」


「クレア!!」


クレアの横ギリギリを、馬車が通ったのか。


「大丈夫?」


「うん。でも危ないよね。」


「まぁ、そうだけど。」


他に考えることは、ないのだろうか?


危ない!バカ王子の馬車!って叫ぶとか、追いかけて、怪我したら危ない!て言うか、追いかけて、乗ってる奴殴るとかぁ☆


そんなこともありながら、途中クレアと別れて家についた。


「何……これ!?」


家の前に、さっきの馬車が止まっていた。


「ユリア!!」


お母さんが、家から飛び出してきた。


「ちょっと!お母さん!何これ?」


「呼ぶだしよ!朝、ポストに入ってたんだけど気付かなかった☆さぁ、早く!」


と、嬉しそうなお母さん。


「ヤダ!」と、抵抗するが「てれないの!」と全く話は聞いてもらえず。


そのまま、馬車に押し込まれた。


すると、中には王子の使いっぽい人と、他に女の人(?)が2人いた。


1人は、とても着飾った20歳ぐらいの綺麗な人と、私よりも、1つ年上ぐらいで、17歳ぐらいの可愛い感じの人が乗っていた。


そして、大人の方は私を睨んだ。