――ブルーがアタシなんかに
  興味を持つたった1つの理由……

アタシは宙に顔だけ浮かべてる
レイのことを見た

「黙ってたけど、
 ブルーが毎日あそこで待ってること、
 知ってたんだ……」

アタシは首を振る

――そんなこと聞いてンじゃないよ

ココロでそう言いながら、
顔がニヤけそうになる

――ブルーがアタシを待っててくれる?

ホントはアタシが
ヒトとして認識されてることだけでも、
キセキのようなモンだ

それだけで、フワフワと
浮き上がりそうな気分になる