外に出ると、
まだ薄青い夜明け前の世界だった

――こんな世界があったんだ……

アタシはこの時間、
夜明け前の彼は誰時の
ブルーに染まった世界が
昔好きだったことを思い出した

――ひとりでも外に出れるよ!

アタシはレイに自慢したい気分だった

ほとんど人のいない街を
線路の反対側に出る