「…ぃ?…葵?」

「…え…あ、お姉ちゃん…」

「大丈夫?何かすごい思い詰めた怖ーい顔してたわよ?こーんな…」

そう言って、お姉ちゃんは目尻を吊り上げて見せた。

「もう!お姉ちゃんてば~大丈夫だよ♪」

…大好きなお姉ちゃんに迷惑かけちゃいけない。大事な取引があるって言ってた…。今私のことで心配かけるなんて出来ない。

「あーっ!いけない、遅刻しちゃう!ママ、お姉ちゃん、行ってきまーす♪」

…ごめんね。

お姉ちゃん…。



大好きなお姉ちゃんと、大好きなママに見送られて、私は学校へと向かった。


さて…。
今日も憂鬱な1日が始まる。